《冬のお鍋の日》

 


「やっぱり冬といえば鍋よね!じゃ!電気消そうか!」

「なんで闇鍋をしようとするんだ…普通に食べればいいじゃないか」

「普通…その観念はおかしいわ。普通なんてどこにでもある些細なこと。でも!本当に普通と言うものは存在するのだろうか!昨日と同じ日が普通と言うのならそれは違う!毎日はいつも移り変わり同じ日など存在しないのよ!」

「…どの教授の入れ知恵?」

「入れ知恵って…私の考えだよー。なんか変?」

「同じようなことを僕の友人が言っていたんだ。いいんじゃないか?」

「でしょ?じゃ!電気消そうか」

「それとこれとじゃ話は違うんだが…」

「蓮子、そんな楽しいものじゃないわよ闇鍋って。火傷をするかもしれないし、この3人で変わったものを入れる人はいないじゃない」

「いるじゃん!ねっ霖之助」

「なんで僕がイロモノを入れる係りなんだ」

「え?ちがうの?」