《短い会話文》



《舌きり月姫》

「こんにちわ」
「おや、引きこもり姫じゃないか」
「あれは永琳がどうしても出るなって言うから出てないだけよ」
「じゃあ無出勤姫か」
「姫は働かなくとも存在が働いていると同じことなのよ」
「よく言うよ。巷じゃニート姫とも呼ばれているのに」
「むぅぅ!そんなこと言ってると舌噛むわよ!」
「君はそんなことでは死なないじゃないか」
「だれが私の舌って言うのよ!あ・な・たの舌に決まってるでしょう?」

輝夜と霖之助。
よく考えてくれ!自分の舌ではない他人の舌を噛むにはどうすればいいか!!
ディ~プキッスですね。わかります。…わかりました?






《火の鳥は何を思ふか》

「私が火を操るようになったわけ?」
「いや、ただの好奇心なんだが」
「長く生きるとそれなりに力が必要になってくるもんさ。私の場合は帝が輝夜に関する文(ふみ)などを燃やしたおかげで炎に関する力が私に宿ったと私は考えるんだが…覚えていないよ。そんな昔のこと」
「そうかい」
「でも水ではなく、風でもなく、炎を操ることが出来るようになって私は良かったと思っているんだ」
「なぜ?」
「水死、凍死、圧死…いろいろな死に方があるが、何が一番苦しむと思う?」
「…どれも苦しいと思うんだが」
「人間一番苦しむ死に方っていうのは焼死さ」
「焼死…」
「あれは即死にはならないんだ。意識を保ちつつ自分が焼け爛(ただ)れていくのを見ながら死を待たなくてはならない。まさに生き地獄と言うのはこうゆうことだろう?」
「で、その生き地獄を味合わせたいのが…」
「もちろん輝夜に決まっているじゃないか!」
「君にはもっと平和に過ごす方が似合っていると思うんだが…」
「ん?何か言ったか?」
「いいや。とりあえず、このカマドに火を付けるのを手伝ってくれないか?」
「お安いご用さ。もちろん報酬は夕飯だろうね?」
「…一緒に夕飯を作ってくれるなら考えてあげなくもないな」
「いいだろう」


妹紅と霖之助。
元ネタはwiiソフト『忌火起草』。
チュンソフトのゲームは兄ちゃんが好きでよくプレイしてました。
私は『かまいたちの夜2』をやったくらいかな?





《水面に写る青い月》

「海?」
「私海を見たことないの。本で見たんだけど、海の水面に写る月がとっても綺麗だったの!ねぇ、私の目で見ることは無理かしら」
「そうだな…ほらそこの料理のなかに」
「?」
「キクラゲがあるじゃないか」
「キクラゲは山の幸よ」
「ふむ…木海月(きくらげ)じゃだめか」


朱鷺子と霖之助。食事中。
山で取れるくらげは木耳。海で取れるくらげも“木”と一緒にしちゃえばキクラゲじゃん。(ただの屁理屈)